小袋成彬, Gruff Rhys
新譜の感想を書くコーナー
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小袋成彬 - 分離派の夏
持ち上げられまくってるものには、そんな手には乗らないぞみたいな天邪鬼を発揮するタイプなので、あんまり聴いてませんでした。君の名は然り。(結局二回見たけど)
もともとプロデュース業で
OKAMOTO'S、きゃりー、宇多田ヒカルとかやってた人
イントロ的な#1と一曲目の#2から、なかなかパンチの効いた...
イタいかイタくないかで言ったらイタい歌詞じゃないですかこれ?自分で書いて、うわこれはちょっと恥ずかしいなきついな、みたいなリミットがかかるラインな気がするけど...それをこんなにありありと耳に残るメロディで歌うのがすごい。
というのが最初の感想です。
テンポ遅くて、音数少なめで、淡々とした雰囲気がある。
トラック的に狙ってるところはすごい趣味に合ってるので#3とか#4はめちゃくちゃ好きでした。
ただ英語の曲ばかり聴いてるから、言葉が耳に入ってき過ぎる曲は頭パンクする...
#4の後半に入ってくるギター好きです。緩やかに展開していく曲の中で、エモーショナルな盛り上げ方をギターだからできる歪んだ音色でやってる。かっこいい。(このライブ映像よりは音源の方が好き)
#6のボイスメモの実直ゆえのイタさも然り。そもそも録音で人の声を聴く(講義や説教ではなく)事自体なかなか気恥ずかしくて、うわうわってなる事じゃないですか。直接顔を合わせて話すより、自分に向けられた言葉だっていう感覚が強くなるというか。
何もない道だけど
今自分の道を歩いているという気がします
この最後の一言...!!!
なんか揺さぶられなくもない自分がいる...!普通に生きてる中では、この人元気でやって欲しいなって聞き流せる言葉なんだけど
少し落ち込んでたり、考え込んでたりするタイミングに聴くと、揺さぶられちゃうなぁ。弱ってる時を狙われてたんじゃないかっていう。はい。
この人の声を世に送り出す手助けをしなきゃいけない――そんな使命感を感じさせてくれるアーティストをずっと待っていました
宇多田ヒカルがこう言った事とか曲を一緒にやってる事から結びつけて紹介されてますけど、そんな相性いい感じはしないですけどねー根拠はないけど...
聞き終わって改めて、話題になった要因は
・トラックがオルタナR&B寄りで新鮮
・歌詞が散文っぽくてメロディに対して字余り、字足らず感があって新鮮
の二点が大きいのかなって感じがしてます。
内省的で実直な歌詞を歌う人は少なくないと思うんですけど、このトーンの音楽と地に足ついてそうな声が僕には新鮮でした。
また聴くか:3
趣味に合うか:4
おもしろいか:2
社会人としてこれを売りたいって言ってるインタビューがおもしろかった
[追記]
いやいや、宇多田ヒカルとめっちゃ相性良いやん。何言ってるんだ俺...
これ書くために聴き込んでたら歌詞が入ってくるようになってどハマりしてしまった...
#5 Selfishと#13 門出が特に好きなんだけど#13の
俺もながーい一人暮らーし
見ないあいだーに親も老けたーし
の節回しが耳に残っちゃいました。音の抜き差し上手いなぁ。すごいなぁ。
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Gruff Rhys - Babelsberg
声好きなんだよなーーー。落ち着く。
親しみやすいけど、たまに意地悪してきそうなおじさんの声!
この歌い方のルーツはどこなのか知りたいねー
また聴くか:2
趣味に合うか:3
おもしろいか:0