All We Are

f:id:carpaccio-tt:20180830165335j:plain

 

一人で聴くのにちょうど良いテンション&体を揺ら揺らしたくなる音楽

好きすぎて来日公演祈ってたら

本当に来てくれたバンドです。

(the fin.っていう日本人バンドがUKツアー中仲良くなって連れてきた)

その時サインもらったんですけどBass is Coolって書いてくれて座右の銘にしてます。

3人編成

アイルランドノルウェイ、ブラジル

2015年に1stアルバム

ドラムは何故か立って叩く

 

以下の三曲でピンと来なかったらもう何も言えないんですけど

是非聴いて!わかって欲しい...!

 

僕が好きなポイントは

・ギターが細かいフレーズで曲を作ってる

・ボーカルが少し寂しい感じでハモる

・ドラムとベースがお互いの隙間を埋めてる

・リフ(曲の軸になるフレーズ)に頼らず工夫してくる

・アート専攻っぽい雰囲気

・聴いてて体が動く感じ

 

 

www.youtube.com

 ギターの音を追ってたはずなのに

その隙間にドラムとかベースの音が差し込まれてきて

耳の中で混ざっていく感じありますよね。

それです。

その楽しさと心地よさ。

よくわからない方はサビをもう一度聴いてください。

こういうレイヤー感にぐっとくるタイプなんです。

最後のサビに向かっていく盛り上げも良い。

 

 

www.youtube.com

 “Bee Gees on diazepam”

(鎮静剤入りBee Gees)

と自己紹介してたらしいんですけどそれがよくわかる一曲。

Bee Geesは80年代のボーカルグループで

少なくともUSでは知らない人いないはず

Bee Gees - Stayin' Alive

ハッチポッチステーションverはこちら

ファルセットからスッと入るのがまずかっこいい。

隙間が多くて緊張感が伝わってきますよね。

(ロックでやるようなせーの、ジャーン!ダダダダダみたいな事はしない)

元々は3人ともギターリストだったけど

一緒にバンドをしたいからと言って二人がベースとドラムに転向したっていう話があってとっても素敵です。良いバンドなんだろうなっていう。

 

 

www.youtube.com

ベースの音がエグい。

サビの陶酔感&なんだかハッピーな感じにやられますね。

歌詞がポジティブ。

I've been doing you favours
Giving you my utmost good but it's just not good enough
I keep trying to please you
Giving you my utmost good but it's just not good enough

アコースティックめなライブがあるんですけど

これを聴いてわかるサウンドプロダクションでの作り込みっぷり。すげー

 

はい、ここまでで好感触な人は他のも聴いてください。

もっと元気な曲もたくさんあります。

(特に2017年に出した2ndアルバムはロック寄り)

 

 

折角なので彼らのバックグラウンドがよくわかるele-kingでのインタビューから少し引用。

昨年(2015年)、「ベスト・リヴァプール・アクト」っていう賞をもらったんだけど、リヴァプールのバンドとして認知されたんだなってことが、僕たちにとってはすごく大きいことだった。といって、出身もバラバラだし、どこにもビロングできていない感じもまたつねにあるんだ。国を離れてリヴァプールに来て、そこが居場所だとは思ってるんだけど、本来の自分たちの出身地ではない。かといって故国に戻ると、そこの人間でもなくなっている……。どこにも帰属しきれていない僕たちというのが拭いがたくあるから、そこはもしかしたら特徴かもしれないね。そういう意味ではノマディックな存在なのかもしれない。居場所は「ここ」。「いま、ここ」だよ。

あらためて振り返ってみると、それぞれの国の音楽ってすごく特徴があって。ノルウェーはフォーク・ミュージックがすごく充実していて、リチャードのアイルランドはチューンと呼ばれる歌のない曲がいっぱいあるし、ブラジルはもちろん音楽の豊かな国。その共通項としては、悲しみみたいなものをあたしは感じるかな。あたしたちのつくっている曲にもそういう悲しみは表れていて、それが郷愁につながるのかもしれない。

 

このインタビュー内でも触れてるんですけど、2ndはかなりロック寄りで驚きました。

1stの雰囲気が好きだったけど

どんな曲やろうが好きなのでこれからもたくさん音楽作って欲しいなと思います。

最後にその新譜から一曲。

youtu.be